你找谁?誰に頼むか その1

 吉野と申します。ユーザーとして中国語を使ってきました。

 よくある話なんですが、中国でレストランに行こうと道端の人に聞いて、延々と到着しない人がいます。そんな人が決まって言うのは、「中国の人に聞いたんだけど、逆の方向を教えられてさぁ・・・」とか「別の人に聞いたんだけど、今度は全く逆の方向を言われたんだよね。」なんて。この状況は您问错人了(聞く人を間違えたね)ですね。道を聞くなら、郵便屋さんに聞くのがベストです。仮に旅行者に聞いたらその土地の事を知っているわけがないし、タクシーの運転手さんにバス停を聞いても分からない。
 何かを行うなら、我们应该找对人(必ず正しく人を見つけるべき)なのです。

 この話は、道を聞くだけに限りません。もう10年以上前の話ですが、私の留学先の大学は、留学生に学生食堂のICカードを発行してくれませんでした。ちょっと理不尽だな、と思いまして、色々と人に聞いてみましたら、これまでも随分多くの留学生達が怒って、留学生事務室で騒いでいたんだそうです。

 で、さらに話を聞いてみますと、留学生事務室の先生方も、この件は道理が通らないと考えていて、でもずっと解決できずに困っている、と言っていました。ということは、先生方と喧嘩してもナンセンスなんですね。留学生们吵架的对手不对呀(留学生達は喧嘩する相手が違うよ!)という感じ。で、私はむしろ留学生事務室のS先生は味方だと思って尊重して、話をじっくり伺ったら、ICカードが出ないのは大学の后勤部门(食堂など後方担当の部署)を担当する副学長のお考えだそうで・・・

 副学長曰く、外国人留学生にICカードを発行する事務処理は言葉通じないし面倒だし、留学生はあまり学生食堂で食べないじゃないか、とのこと。つまり本件のキーマンは副学長なわけです。
その2に続く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
吉野好輝

吉野好輝通訳・コンサルタント

投稿者プロフィール

1999年青山学院大学国際政治経済学部卒業。その後中国人民大学にて語学研修と聴講。2004年復旦大学法学院民商法修士課程中退。この間詹智玲(センチレイ)弁護士ほか複数の中国系弁護士の事務所にて研修。その後日系の財閥系化学メーカーにて、大型化学プラント建設の各種調査、プロジェクト申請、会社設立、建設および後方支援に関わる実務を担当。2012年より通訳・コンサルタントとして独立。放送局、政治家関係の仕事のほかに、トラブル解決の依頼が多い。

この著者の最新の記事

関連記事

コメントは利用できません。

ブログアンテナ

[wp-rss-aggregator limit='5' thumbnails='no' excerpts='no']

Twitter

ピックアップ記事

連載一覧

  1. 【連載】炒冷饭

  2. 【連載】実戦の中国語コミュニケーション

  3. 【連載】15分チャイニーズ

  4. 【連載】小陳の中国よもやま話

  5. 【リレー連載】私の教科書作り

  6. 【連載】○○から読み取る!中国のc文化—中国語とガラクタと私

  7. 【連載】中国人である私から見た日本

  8. 【連載】中国語Q&A

  9. 【連載】小紅のなるほど中国

  10. 【連載】すり込みファイブ

投稿の全記事数: 884件

こんな記事はいかが? 小陳の中国よもやま話...

ページ上部へ戻る