コミュニケーション活動レシピ No.003

コミュニケーション活動レシピ No.003

尋ねてみよう
目標 ・身近なものについて、色や大きさ、存在する場所や好き嫌いなど、平易な質問ができるようになる。
・平易な質問に、適切に答えられるようになる。
留意点 ・ある程度中国語学習が進み、やや複雑な文型を読み書きできるようになっても、いざ会話となると簡単な質問ができなかったり、答えられなかったりする学生が意外に多い。
そこで、平易な表現での質疑応答が自然にできるようになるまで繰り返し練習する。
・質疑応答をテンポよくするために、慣れるまでは学生に質問させ、教員が答えるようにする。
・習得語彙に限りがあるため、“什么颜色?”や“有多大?”といった質問には、身近にある物を指して“这个颜色”と表現したり、ジェスチャーで“这么大”という回答でもよしとする。
準備するもの ・絵カード数枚(手作りのものや、写真パネルでもよい)
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《词语卡片》北京语言大学出版社)
・事前にカテゴリー別の絵のリストを配布し、その中から出題してもよい。
活動 ※任意の絵カードを選び、そのカードに描いてある物をあてさせる
・まず、日本語で「この絵に描いてあるものをあててください」と声をかけながら、絵が見えないようにカードを示す。(裏面を見せたり、カードにカバーをかけたりする)
・「どこにあるものか、どんな大きさか、どんどん質問していってください。ただし、それは何ですか、という質問はダメです」
・答えが出たら、次のカードから質疑応答を中国語で行い、疑問詞疑問文や諾否疑問文・反復疑問文の定着を確認する。
・必要に応じて文法解説をする。
・慣れれば、ペアやグループで質疑応答する。教員は机間巡視し、発音や、語彙・表現の指導をする。
評価 学生が正しい表現で質問できるか、また、答えられているかをチェックする。

先生のひとりごと
sensei学生同士の活動の時には、チャイニーズポップスなどのBGMを流すのも効果的。適度な音量のBGMは、ペアワークやグループワークをしている時、他のペアやグループの声に気を取られてしまうのを防ぎます。それに、楽しい曲だと気分も盛り上がりますよね。中には、何度か聴いているうちに、ワンフレーズを覚えてしまう学生もいます。タブレット端末に音楽を入れておけば、40人前後のクラスサイズなら、スピーカーがなくても十分にBGMとして使えます。

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神道美映子

神道美映子関西大学非常勤講師

投稿者プロフィール

関西大学外国語教育学研究科博士後期課程単位取得退学。小・中・高等学校での勤務を経て、現在、関西大学、関西学院大学等、四大学で中国語の授業を担当。自称「授業屋さん」。「教育をつなげよう」をテーマに、第二言語習得、バイリンガル教育を研究課題とする。著書は『基本の中国語を楽しく学ぶ 中国語一年生』(好文出版)。

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