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你找谁?誰に頼むか その2
- 2014/5/17
- 吉野好輝, 実戦の中国語・中国コミュニケーション
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(その1から続く)
で、副学長が言うのも分からないではないが、我々としては、中国人学生と一緒に授業を受けている留学生は、語学レベルは比較的マシなわけですし、何よりも中国人同級生と一緒に食べにくい。食べると中国人学生が気前よく自分のICカードで出してくれちゃう。
で、私は5行ぐらいの手紙を手で書いて、S先生に託しました。某某大学校长:我是法律系的硕士研究生吉野好辉,是跟中国同学们一起上课学习的。我希望以后能够在学生食堂与同学们一起共餐。此致,敬礼!(某大学学長様:私は法学部の修士の学生で吉野好輝と申します。中国の同級生達と一緒に授業に出て勉強しています。いずれは学生食堂で同級生達と一緒に食事ができるようになればと思います。敬具。)みたいなユルーい感じだったと思います。事前に念のため裁判官の同級生に作文を見てもらったのですが、どこも直さなくていいよ、と言われて嬉しかったです。
ただし、交渉作戦についてはS先生と暗黙の結託があったのですが、私は学長宛で手紙を書いて、S先生はそれを持って「こんな学長宛の手紙を書いちゃった留学生がいますよ」と副学長のところへ持って行ったんです。副学長が苦い顔をなさったのか、は分かりませんが、とにかく改めてお考えいただくことができました。で、結局は副学長ご自身が改善して下さって、誰のメンツも潰れない結果になりました。確か2ヶ月くらいしたらすべての留学生にICカードがでました。もっとも、申請した留学生はさほど多くなかったそうですが。
私はその後、北京や上海で、あるいは永田町や霞ヶ関で仕事をしておりますが、どんな仕事であってもやはりそれぞれの立場の方々のお力をお借りして、仕事を進めますので、找对人(正しい相手を見つける)が極めて大切です。ここが間違えば、流暢な中国語もあまり効果を発揮しません。正しければ、あまり言葉は要りません。愛と一緒です。