Inbound Chinese 020 美容室で(2)

美容室で(2)

 今回は美容室での会話の第2回目です。美容師さんにきっちり説明をしないと,満足のいくヘアスタイルにはなかなかなりません。中国語で要求をされたときに,少しでも対応できるようにしたいものです。

 

店员:欢迎光临。
顾客:我是野口,预约了10点过来。
店员:请坐在这边稍等一下,我去叫田中先生。
田中:欢迎光临。头发长了不少啊。
顾客:是的,还膨起来了……
田中:这次想要个什么样的发型?
顾客:发型倒是没有什么特别的要求,头发变厚了,想剪薄一点。
田中:好的,我知道了。嗯……,把头发打薄,很快就是多雨潮湿的季节了,烫一下怎么样?发梢儿蓬松的,再弄出点波浪,即使因为湿气膨起来也不会那么明显。把刘海儿烫直,可以压住自来卷儿。
顾客:不错啊,都交给您了。
田中:那么,请坐到椅子上。

店員:いらっしゃいませ。
客:10時で予約している野口です。
店員:こちらでおかけになって少々お待ちください。田中を呼んで参ります。
田中:いらっしゃいませ。ずいぶん伸びましたね。
客:はい,膨らんできまして……
田中:髪型はどうしましょうか?
客:髪型の希望は特にないのですが,量が多くなってきたので梳いてもらいたいんです。
田 中:わかりました。そうですね……髪の量を減らすのと,これから雨が多くで湿度高い季節になるので,パーマをかけるのはいかがですか?毛先がまとまらないところはふんわりとウエーブをかけ,湿気で膨らんでもわかりにくくなりますよ。前髪はストレートパーマでくせを抑えましょう。
客:いいですね,お任せします。
田中:では,お席へどうぞ。

Diànyuán:Huānyíng guānglín.
Gùkè:Wǒ shì Yěkǒu,yùyuēle shí diǎn guòlai.
Diànyuán:Qǐng zuò zài zhèbiān shāo děng yíxià,wǒ qù jiào Tiánzhōng xiānsheng.
Tiánzhōng:Huānyíng guānglín.Tóufa cháng le bù shǎo a.
Gùkè:Shì de,hái péngqǐlai le……
Tiánzhōng:Zhè cì xiǎngyào ge shénmeyàng de fàxíng?
Gùkè:Fàxíng dào shì méi yǒu shénme tèbié de yāoqiú,tóufa biànhòu le,xiǎng jiǎnbáo yì diǎn.
Tiánzhōng:Hǎo de,wǒ zhīdào le.Ng……,bǎ tóufa dǎbáo,hěn kuài jiùshì duō yǔ cháoshī de jìjié le,tàng yíxià zěnmeyàng?Fàshāor péngsōng de,zài nòngchū diǎn bōlàng,jíshǐ yīnwèi shīqì péngqǐlai yě bú huì nàme míngxiǎn.Bǎ liúhǎir tàngzhí,kěyǐ yāzhù zìláijuǎnr.
Gùkè:Bú cuò a,dōu jiāogěi nín le.
Tiánzhōng:Nàme,qǐng zuòdào yǐzishang.

【注釈】
:ふくれる;膨脹する。単独では使わないので,方向補語“起来”とセットで覚えるとよい。
倒是:意外性のニュアンスを表す。髪型に希望があるのが一般的だが,「わたしは髪型には特に希望がなく,梳いてもらいたい」というニュアンスを出している。
剪薄:梳く。“薄”には“bó”と“báo”の発音があり,一般には2音節語の単語の場合は前者,単独で1語となる場合では後者,また前者は書面語,後者は口語と言われている。ここでは“薄”を結果補語で口語という考えから,“báo”と発音している。また,録音者が北京出身ということも関係している。
打薄:梳く。“打”には刈るという意味もある。辞書には“打薄 dǎbó”(薄くする)とあるが,上と同様の理由で“báo”と発音している。
发梢儿:毛先。
蓬松:髪型などがまとまらない様子。
刘海儿:前髪。
自来卷儿:はねや丸まりなどくせのある髪。

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中村俊弘

中村俊弘関西外国語大学英語国際学部教授

投稿者プロフィール

 関西外国語大学英語国際学部教授。前回の東京オリンピックの少し前に京都市に生まれる。インタースクール大阪校中国語教務コーディネーターを経て,現職。18歳で先生方に用意していただいた中国語の林に足を踏み入れ,やがて森に迷い込んで30数年,いまは樹海の中を彷徨っているようで,出口らしきものが見えるどころか,ますます奥深く入って行っている。漠然と中国語が上手くなりたいなと思っているだけではダメだと最近ようやく気づいた。
 「羅布泊」というものを書いています。これはわたしが前の職場の受講生や若手講師に向けて,中国語や中国に関連することを書いているもので,10年くらい(2~3年書かなかったこともあります。 ロプノールですから消えたり,現れたりします)書いています。個人の見解も入っていたりしますが,いちいち断りはしていませんが,誰かの説やどこかの本で見たものを紹介していることもあります(もちろん自分の見解であるかのような書き方はしていません)。民間の語学学校の人にはそういう「紹介」が必要でした。“班门弄斧”な感じですが,もし,送信希望の方がいらっしゃいましたら,お名前を明記の上,luobupo[at]hcn.zaq.ne.jpまでメールをお送りください。

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