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小陳の中国よもやま話―その10:お冷やの出ない中国 ー その食文化とマナー
- 2016/3/30
- 小陳の中国よもやま話, 陳贇
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没有冰水的中国餐厅
中国和日本同属于农耕文化,也都使用筷子和碗碟作为饮食餐具。但正如日本的筷子头部要比中国的尖细那样,饮食文化与用餐规矩方面还是有些差别的。
比如就笔者所见,日本人在放置筷子时是与就餐人平行着放的,而中国人则是垂直放。又比如,日本人吃拉面时要发出“呼呼”声才显其美味,而中国人则没有这样的要求,尽管大多数人也会吃得“呼呼”作响。
此外,在食用米饭时,同样是一手捧碗、一手持筷,但中国人可以直接就着碗沿吃,而日本人却更多是用筷子将米饭挑起之后才往嘴里送,嘴不与碗沿直接接触。相反的,日本人在夹菜时可以用手在下面接住以防菜或菜汁滴落,而中国人则不兴这样做。由于篇幅关系,在此就不一一列举了。
当然,除了上述餐桌礼仪的差别之外,饮食习惯方面的差异可能更会给人一些或大或小的文化冲击。
在中国,大多数的饭店都会在递上菜单时为来客送上一杯温热的迎客茶,习惯于冰水伺候的日本客人可能不太适应。
中医理论中认为冰水之类的饮食会对肠胃造成较大的负担,不利于身体。“冷”或“寒”几乎就是诸多病痛的万恶之源。生冷食品不利于身体这一思维方式广泛而深远地影响着中国人的生活习惯。比如说,当我们感冒时,如果想吃个橙子补充补充维生素C,家里的长辈基本上会劝说你这种生冷水果还是少吃为妙。若你想吃个冰淇淋什么的,那长辈可能会跟你拼命。也或许基于这个原因,在其它日本饮食文化渐次进入中国的近二十年来,饭团以及饭菜都为冷却的便当却一直很难获得广泛支持。一直到最近5年间,随着日系便利店的遍地开花与街头小吃的多样化,源自日本的寿司、饭团、便当之类的食物已在年轻人中间广为接受与推崇。
中医还讲究“药食同源”,认为药补不如食补,日常饮食非常注重饮食的合理搭配。同时还讲究“吃什么补什么”,认为食用与人体脏腑形似的动物内脏可以起到补充或提高相应脏腑机能的作用。因此,餐桌上有猪腰、牛心之类做成的菜肴也是家常便饭。可以放心的是,它们都不会以“原形”出现。
同じ稲作文化にあり,箸と茶碗を使って食事する日本と中国ですが,実は箸の形に微妙な差があるように,食事のマナーや食事内容にも違いが見られます。
探り箸,迷い箸や寄せ箸などは,日中を問わず「忌み箸」に入りますが,箸の置き方には,縦向き(中国)と横向き(日本)の違いが見られます。
また中国では両手でそれぞれ茶碗と箸を持ちあげ,茶碗に口を付けてご飯を食べるのが礼儀正しいとされますが,日本では茶碗に口を付けるのは行儀が悪く,そのかわり,日本では普通に見かける「手皿」は,中国では品のない食べ方とされます。
これらのテーブルマナーの違いよりも,もっとカルチャーショックを引き起こすのは食事内容そのものの差かもしれません。
例えば,中国のレストランに入ったら,季節を問わず,メニューと共に真っ先に出でくるのは,日本でお馴染みの“冰水 bīngshuǐ”(お冷や)ではなく,「お客様を迎える」ための温かい“迎客茶 yíngkèchá”です。
冷たいものを食べると,内臓にダメージを与えてしまう,という“中医 zhōngyī”(漢方)理論に基づいたこの発想は,中国人の食生活に大きな影響を与えています。大げさに言えば,“冷 lěng”が諸悪の根源とされる一面があり,お握りやご飯もおかずも冷えているお弁当文化は中国ではなかなか受け入れてもらえません。風邪を引いた時に体温を下げようと,“冰淇淋 bīngqílín”(アイスクリーム)でも舐めようものなら,「この命知らず」と怒られます。
また,“药食同源 yàoshí tóngyuán”(日本語では「医食同源」とも)理論に基づく“吃什么补什么 chī shénme bǔ shénme” (形の似ているものを食べれば,それに対応する内臓が丈夫になる)という発想が染みわたっている中国では,日本ではゲテモノとされる豚の腎臓や牛の心臓が食卓に普通にのぼり,名実ともに“家常便饭 jiācháng biànfàn”(日常茶飯事)なのです。
日本語文の出典:「中国語よ~いドン!」紅粉芳惠・陳贇(同学社)を改編
音声吹き込み:薄培林(関西大学・非常勤講師)
※本コンテンツの一部は、科研費・基盤研究 (C) 課題番号:25370665「中国語教育におけるワンコンテンツ・マルチユースに基づく実践的教材共有のモデル化」の助成を受けたものです。
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