我叫/让他去北京。(私は彼を北京に行かせます)
「…させる」のような使役表現は、中国語では“叫/让”などの使役動詞を使います。“叫”なら「命じて…させる」、“让”なら「…してもらう」の意味を含みますので “叫”より“让”のほうが丁寧です。
比較的大型の辞書では“叫/让”は「…させる」以外に「…するよう言う」という日本語が書かれています。ぜひこれもインプットしておきましょう。ちなみに“使”も使役動詞ですが、“使”にはこの用法はありませんので今回は除外しています。
上の例文を「私は彼に北京に行くよう言います」と訳してもいいわけです。ここがスピーキングのポイントです。逆に「私は彼に北京に行くよう言います/言いました」と言いたいとき、“我对他说:‘你去北京’”だけでなく、使役表現を使った“我叫/让他去北京”に変換する選択肢もあれば表現力がアップします。この構文は「…するよう言った」でも“叫/让”の後に動作の完了を表す“了”は必要ありません。
(a) AはBに…するよう言う:A+叫/让+B+動詞
ついでにもう一つ。「…するよう言われる」のような受身表現も使役動詞の“叫/让”を使って表せます。「私はお母さんに田舎に帰るよう言われました」は、「お母さん」を主語に持ってきて“妈妈叫/让我回老家”となります。日本語は受身表現が多いのですが、全て受身表現を使って中国語に訳すことはできませんので、この構文もインプットしておくと便利です。
(b) AはBに…するように言われる:B+叫/让+A+動詞
この構文は、Bが一人称と二人称以外のときに有用です。
(練習問題)中国語に訳してください。
1)私は李社長にここでちょっと待つよう言われました。
2)私はあなたに病院に行くよう言ったのに、どうして行かなかったのですか。
3)王先生にあそこに座ってもらいましょう。
1)私は李社長にここでちょっと待つよう言われました。
李经理叫/让我在这儿等一下。
2)私はあなたに病院に行くよう言ったのに、どうして行かなかったのですか。
我叫/让你去医院,你为什么没去?
3)王先生にあそこに座ってもらいましょう。
让王老师坐在那里吧。
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