「私は車の運転がうまくありません」を、日本語の語順そのままに“我开车不好”と言っても通じますが、ネイティブなら“我车开得不好”のように“得”補語を使いそうですね。初級学習者の中には“得”補語をうまく使えない方がいらっしゃいます。今回は、“会”から“得”補語に続く構文をすり込んで、“得”補語への道筋をつける練習をしてみましょう。
まず二つのパターンを身につけてください。(a)“可是·但是”など「しかし」でマイナス方向へ導く。(b)“而且érqiě”「しかも」でプラス方向へ導く。車の運転なら――
(a)我会开车,可是开得不好。(車を運転できますが、うまくありません)
(b)我会开车,而且开得很好。(車を運転できて、しかもうまいです)
最低限のことができれば“会”と言えるので、“会”だけではどの程度できるのか分かりません。そこで“得”補語を使って程度を補足説明するのです。
(a)他会说汉语,可是说得不流利。(彼は中国語を話せますが、流暢ではありません)
(b)他会说汉语,而且说得很流利。(彼は中国語を話せて、しかもとても流暢です)
最初のうちは、会話中に“会”が登場したら“得”補語を意識して使うようにしてください。徐々に慣れて発想の道筋がついてしまえば“会”の助けを借りなくてもよくなります。
他说汉语说得很流利。(彼は中国語をとても流暢に話します)
ちなみに、“得”は動詞か形容詞の後にしか付けられず、“*说汉语得很流利”とは言えないので、上文のように“说”を繰り返します。繰り返しを冗長と感じるなら、前の“说”をカットして“他汉语说得很流利”としても構いません。
(練習問題)“会”と“得”補語を使って中国語に訳してください。
1)中国の歌を歌えますが、うまくはありません。
2)私のお父さんは料理ができて、しかもとてもおいしいです。
3)彼はお酒を飲めますが、今日はあまり飲んでいません。
1)中国の歌を歌えますが、うまくはありません。
我会唱中国歌曲,可是唱得不好。
2)私のお父さんは料理ができて、しかもとてもおいしいです。
我爸爸会做菜,而且做得很好吃。
3)彼はお酒を飲めますが、今日はあまり飲んでいません。
他会喝酒,可是今天喝得不太多。
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