○○から読み取る!中国のc文化(7)

今日のテキスト本文

中国人の結婚のシーンだって、テキストから学べます。ここだけみるだけでも雰囲気が伝わってきませんか?

(略)
麦克:是!我是第一次看到这样的婚礼。屋子里挂着大红灯笼,墙上贴着一个很大的红双喜字。桌子上摆着很多酒和菜。新娘长得很漂亮,穿着一件红棉袄,头上戴着红花。新郎是一个帅小伙儿,穿着一身深蓝色的西服,打着红领带。他们笑着对我说“欢迎,欢迎”。新娘热情地请客人吃糖,新郎忙着给客人倒喜酒。孩子们不停地说着笑着,热热闹闹的,气氛非常好。
玛丽:“喜酒”是什么酒?
麦克:结婚时喝的酒中国人叫喜酒,吃的糖叫喜糖。所以,中国人要问:“什么时候吃你的喜糖啊”,就是问你什么时候结婚。
(略)
杨寄洲主编《汉语教程》修订本 第二册上 第十课 (二)より

 この文の中には文法や発音のポイント満載です。この課はV着、動作、状態の持続を表す表現を学ぶ課なのですが、それ以外にもたくさんのポイントがでてきます。

 たとえば、新娘长得很漂亮(新婦さんはとてもきれい)、ここでは全体の容姿を見ていってそうですが、実はこの长得~は顔のことを指して言うのが基本です。また、热热闹闹、うしろの闹闹は第一声で読みます。あとは、お酒をつぐというときは“给+ヒト+倒酒”、動詞“倒dào”は器を傾ける動作ですね。この中には“打着红领带”ネクタイをするという表現がでてきます。動詞は“打”になってますね。通常は“系jì”、口語的表現なのでしょうか。いろいろ思うことはあります。

 今日はこういう話をしたいのではなく、中国人の結婚式の話です。ネイティブの話を聞くと上の情景はどうも伝統的な中国人の結婚式の話のようで、少し古いのかなぁ~と思ったりします。

 中国人の結婚式の色はとりあえず赤!と思っていますが、今はどうでしょうか。
http://image.baidu.com/

百度 图片 で 中国人的婚礼   婚纱 というキーワードで入れてみてください。

中国人的婚礼だと、まだ赤色が目立って出てきますが、
婚纱(ウエディングドレス)で検索すると、圧倒的に白!西洋の影響をうけて、最近は白でも抵抗はないようです。

一昔前だと、白は葬式の色、タブーでした。これで日本人の新婦と中国人の新郎がもめた話も聞いたことがあります。全身白はだめだ、靴だけ赤をはいてくれと。

以下のキーワードも百度 图片で検索かけてみてください。

大红灯笼 中国といえばこれですね。天安門にもあります。私はこの単語をみると《大红灯笼高高挂》という映画を思い出してしまいます。映画の内容はここではお話ししませんが、興味のあるかたはぜひみてみてください。私は好きな映画の一つですね。中国らしくて(笑)。

これは、小红灯笼ですね。何倍も大きいのが大红灯笼。

これは、小红灯笼ですね。何倍も大きいのが大红灯笼。

红双喜字 こういえばいいんですね。このフォントどうやって出せるんでしょう。二つ並べるしかないのでしょうね。

(誰か知ってたら教えてください。意外とこういうこと知らないんですよね。すみません。⇒Hさんから教えてもらいました。中国語IMEのフォントを繁体字に選んで、xi3で出てきました…。すんごい! 出せます!非常感謝Hさん。)

検索かけるとすんごいです。とてもわかりやすい。文字にハートをからめたりして、幸せな文字なんだなあと痛感します。
これは新婚のしるしです。新婚家庭の新居の家のドアにも飾られています。

もとの写真には住所も見えていたのでトリミング@台湾、南の方。

もとの写真には住所も見えていたのでトリミング@台湾、南の方。

最後はこれですね。 喜酒 喜糖 什么时候吃你的喜糖啊 ですね。
これも検索するとでてきますが、スーパーの量り売りのお菓子売り場へ行ってみてください。
売ってますので買ってみるといいですよ。最近も中国の方から頂きました。
そして、このセリフ、“什么时候吃你的喜糖啊”(いつ喜糖[幸せの飴]を食べさせてくれるの?)、“什么时候吃给我吃喜糖啊”(いつ私に喜糖を食べさせてくれるの?)という風に言ってもいいと思います。もちろん、“喜酒”に置き換えた表現でもかまいません。お酒にかわったら動詞はもちろん“喝”に置き換わりますからね。以下の写真は、私が中国のスーパーで買ったもの、いただいたもの。

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飴には結婚にまつわる表現も書かれています。永浴爱河 白头偕老  、天生一对 などなど。

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中西 千香

中西 千香愛知県立大学准教授

投稿者プロフィール

中西千香(なかにし・ちか) 金沢市生まれ。02~03年北京語言大学留学。2010年愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。98年より中国語教育に従事、高校や市民講座などで教える。09年愛知淑徳大学外国語教育センター常勤講師、10年愛知県立大学講師、11年より准教授、現在に至る。愛知大学講師を兼任。専攻分野は中国語学、中国語教育学。とくに現代中国語における前置詞の機能の研究、中国語教育におけるIT、レアリア教材の活用に取り組んでいる。著書に『商務日語慣用語表現560(ビジネス日本語慣用語表現560)』(大連出版社、共著)、『気持ちが伝わる!中国語リアルフレーズBOOK』(研究社)、『Eメールの中国語』(白水社)がある。

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