前回に続き使役動詞についてです。中級の内容になってしまいました。ご勘弁!
使役動詞の“使・让・叫”などは、よく感情に関する動詞と共に用いられます。話しことばでの使用頻度は“让”がいちばん高いので、今回は“让”で説明しますが、“使”や“叫”と入れ替え可能です。
朋友没有联系,让我很担心。(友達から連絡がなく、私はとても心配です)
ネイティブはこんなところに“让”を使うのです。意識して使っているというよりも、自然にふと入ってしまうようです。日本語では 中国語ほど使役表現を使いません。「私はとても心配させられます」はやはり特別な言い方で、ふつうは「私はとても心配です」と言うでしょう。そのため私たちは“我很担心”とは言えても、“让”はなかなか使えません。しかも“我很担心”も正しい中国語なので誰からも指摘されません。日本語には現れないことばを中国語では加えるのですから難度はかなり高いと思います。
では、使役動詞を使うのと使わないのとでは何か違いがあるのでしょうか。すでに述べたように口をついて出てくるものですから、大きな違いはありませんが、あえて言うなら一種の強調だと思われます。
ちなみに程度副詞は、ふつう感情を表す動詞の前に置かれますが、よりエモーショナルな“真”や“太”などは使役動詞の前に置かれることが多いようです。
这个消息真让我吃惊。(このニュースにはほんとうに驚きました)
(練習問題)“让”を使って中国語に訳してください。
1)この映画はほんとうに感動しました。
2)皆さんと知り合えて、とても幸せに思います。
3)私が大学に受からなかったので、両親はがっかりしました。
1)この映画はほんとうに感動しました。
这部电影真让我感动。
2)皆さんと知り合えて、とても幸せに思います。
认识大家,让我觉得很幸福。
3)私が大学に受からなかったので、両親はがっかりしました。
我没考上大学,让父母失望。
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