人にものを頼むとき、「…してください」と言うより「…していただけますか」のように疑問形にして相手に断る余地を残すほうが丁寧なのは、日本語も中国語も同じです。単純に“请给我您的名片”「お名刺を下さい」と言うより“请给我您的名片好吗?/可以吗?”のように疑問形にしたほうが丁寧です。
今回は2パターンの疑問形依頼構文を学びますが、もう一つはこういう感じです。
能给我您的名片吗?(お名刺をいただけますか)
“能”は“能不能”でも、あるいは“可以”を使っても構いませんが、いずれにしても“请…好吗?/可以吗?”より丁寧な依頼になります。
もう一つ応用です。
你能帮我拿一下行李吗?(ちょっと荷物を持っていただけますか)
“帮我”「私を助けて」と“一下”「ちょっと」はつけ足しではありますが、依頼文ではよく一緒に使われますので構文に加えました。内容によって、“帮我”を“给我”「私のために」“一下”を“一点”などに変えてください。もちろんカットしても構いませんが、日中ともに言葉を足すごとに丁寧さは増していきます。特に“帮我”や“给我”は日本語には直接表れないことが多いので、ニュアンスを感じとってうまく使えるよう練習してください。
ところで、日本語には「…していただけませんか」のように否定の疑問形を使えばさらに丁寧になりますが、中国語はそうはいきません。
你不能帮我拿一下行李吗?!(荷物を持ってくれないのですか)
反語を多用する中国語は、この否定疑問文も反語に解釈され、「持ってくれたっていいじゃないか、ふん!」のような不満表現になってしまいますので注意しましょう。
(練習問題)“能”を使って、中国語に訳してください。
1)電話番号を教えてもらえますか。
2)飲み物を買って来てくれますか。
3)ちょっと住所を書いていただけますか。
1)電話番号を教えてもらえますか。
能告诉我你的电话号码吗?
2)飲み物を買って来てくれますか。
能帮我去买饮料吗?
3)ちょっと住所を書いていただけますか。
你能给我写一下地址吗?
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