スピーキングのための連動文
「友だちを迎えに、駅に行きます」
これを中国語にするとき、頭の中で「友だちを迎えるために」と変換するのでしょう、目的を表す”为(了)“「…のために」を使う方がいらっしゃいます。
①为了接朋友,我去车站。
”为(了)“は、日本人脳には整理しやすく、フレーズの後に小休止もできるので、使い勝手のよい単語です。しかし、会話練習をしていると、ときどき不自然な”为(了)“を耳にします。
①の文は間違いではありませんが、わざわざ時間をさいて、よほど大切な友人を迎えに行くようで、やや不自然です。ちょっと友だちを迎えに行くぐらいでこんな大層な言い方はないかな〜と思います。
②我去车站接朋友。
普通はこうです。初級文法で連動文というのを習います。動詞が連なるから連動文です。②の文では”去“の後に”接“が連なっていますね。
この連動文の一つの用法で、後ろの動詞句が前の動作の目的を表すというのが、今回のポイントです。つまり後の”接朋友“が前の”去”の目的を表しているのです。なので、特に目的を強調するのでなければ、あえて”为(了)“で目的を前置する必要はありません。
文法は苦手だから連動文なんて分からない、もしくはもう忘れてしまったという方も②のような文は知っていただろうし、自然に言えていたと思います。が、目的というポイントを意識して使いこなせていたでしょうか。
会話中に、目的内容に応じて、”为(了)“か連動文かを瞬時に使い分けて下さい。
(練習問題)
連動文を使って中国語に訳して下さい
1)仕事で北京に行きます。
2)彼は留学で日本に来ています。
3)携帯を取りに家に帰ります。
1)仕事で北京に行きます。
我去北京工作。
2)彼は留学で日本に来ています。
他来日本留学。
3)携帯を取りに家に帰ります。
我回家拿手机。
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