日本ではお店に入っても「すみません」、ものを買っても「すみません」、人にものを尋ねるときも「すみません」、まさに「すみません」と人に謝ってばかりいるのですが、さて、中国語ではどうでしょう?
お店に入って店員さんを呼んで買い物をするとき、“对不起!”(すみません)は、やはり少し変な感じがします。この場合、“喂!”(もしもし)と呼び掛ければいいのです。
道を聞いたり、人にものを尋ねたりするときも、普通には“请问!”(お尋ねします)や“劳驾!”(恐れ入りますが)でしょう。
では“对不起!”はいったい、どういうときに使えばいいのでしょう? 電車やバスの中で人の足を踏みつけたとき、これが“对不起”です。あるいは「人に顔向けのできないことをしてしまった」場合です。そして、それが“对不起”の本来の意味であり、“对得起吗?”(顔向けができるの?=顔向けができないでしょう?)のように、反語でも使われます。