日本語では4や9はあまりいい数字ではないイメージがあります。「4」は「死」に、「9」は「苦」に通じるからです。
ところが、中国語では「9」は悪いイメージどころか、最高の数になります。「数は一に始まり九に終わる」といわれ、「9」は「究極」の数なのです。天子の住んでいた北京の城門は9つあり、紫禁城(故宮)の建物は9,999間、天安門の正面は9間の広さ、門の門釘は9×9=81、はめこまれています。結婚式での三三九度の杯もこの「9」の「良い数」に由来します。
「4」も中国語では悪い数字ではありません。“四喜丸子”(スーシーワンズ。料理の名前)や“四书”(四書)といいますし、贈り物は“四样”(4種類)がよいとされます。もちろんこのほか、「8」も縁起のよい数字で、香港の財閥の車のナンバーは88888ということですし、北京オリンピックが2008年8月8日午前8時に開幕するのも、恐らくこのためでしょう。中国の「携帯電話(“手机”)」の使用人口は3億以上といわれていますが、888-8888などという電話番号は、ものすごい値段になるのではないでしょうか。