アスペクト助詞“着”
動作の持続や、動作後の結果状態の持続を表す。
肯定:動詞+“着”[#1]
否定:“没”+動詞+“着”(状態の持続)/“没”+動詞(動作の持続)
否定:“没”+動詞+“着”(状態の持続)/“没”+動詞(動作の持続)
例文
CD241
A:爸爸呢?
B:在沙发上躺着呢。
お父さんは?
ソファーに寝転んでいるよ。
A:你进来吧,门开着呢。
B:我进不来,门没开着!
入って来なさい、ドアは開いているから。
入っていけないよ、ドアは開いてないよ!
A:你找一下他的电话号码!
B:我正找着呢。
彼の電話番号を探してよ!
いま探しているところ。
1
“V着”は動作の持続と、動作の結果状態の持続の両方を表すことができます。たとえば、「(テレビを)見ている」は“看着”、「(ドアが)開いている」は“开着”です。日本語も「~ている」で両方を表しますので、同じように使用できるかにみえる“V着”ですが、実は日本語ほど自由ではなく、それぞれの機能に使用制約があります。動作持続の“V着”はこれ単独では用いにくく、たとえば“他正在打着电话呢。”(彼は今電話中だ)のように、同じく動作持続を表す副詞“正在”や文末助詞の“呢”の力を借りて文を成立させます。また、状況を具体的に描写するときに用いる傾向があります(例:“*孩子哭着。”子供が泣いている。/“孩子哇哇地哭着”。子供がワーワーと泣いている)。一方、結果持続を表す“V着”の動詞Vは、“坐”(座る)、“站”(立っている)、“躺”(寝そべる)など姿勢を表す動詞や、“贴”(貼る)、“挂”(掛ける)、“穿”(着る)など、「付着」の意味を含んでいるものと相性がよく、“摘”(はずす)や、“脱”(脱ぐ)のように、「離脱」の意味を表す動詞は用いることができません。“*摘着”“*脱着”(“摘了”、“脱了”にします)。