結果補語[#1]

看完kànwán(見終わる)走累zǒulèi(歩き疲れる)のように動詞の後ろについて動作の結果を表すものを結果補語という。
肯定:動詞+結果補語(動詞・形容詞)
否定:“没”+動詞+結果補語(動詞・形容詞)

cf.第8課ポイント②“了”

例文

CD155

A:你写完报告了吗?
B:我已经写完了。
あなたはレポートを書き終わりましたか?
私はもう書き終わりました。


A:你的钱包找到了吗?[#2]
B:还没找到。
あなたの財布は見つかりましたか?
まだ見つかりません。


  結果補語になる動詞   結果補語になる形容詞
V+ 懂dǒng(わかる)

见 jiàn(認識する)

完 wán(おわる)

到 dào(目的地の達成)

看懂

听见

吃完

买到

V+ 好 hǎo(満足した状態になる)

累 lèi(疲れる)

干净 gānjìng(きれいになる)

清楚 qīngchu(はっきりする)

学好

走累

洗干净

听清楚

1

 中国語には「~補語」と呼ばれる文法項目があり、重要なものとして4つ、結果補語、方向補語、様態補語、可能補語があります(更に、程度補語、数量補語を加える場合もあります)。これら4つの補語はいずれも動詞の後ろの位置で、動作行為の補足説明をするものです。この課で取り上げる結果補語は、文字通り動作行為がもたらす結果を表します。結果補語には動詞や形容詞がきます。たとえば動詞“吃”のあとに、形容詞“饱”(お腹一杯になる)をつけた“吃饱”は、食べてお腹一杯になるという結果を表しています。
 結果補語の否定は“没”を動詞の前につけて表します。たとえば“没吃饱”は、動作“吃”を否定しているのではなく、結果“饱”を否定しています(食べたけれど、お腹一杯になっていない)。
 中国語の結果補語は種類が豊富で、使用頻度も高いです。これは、中国語の動詞自体に結果を含まないものが多く、結果補語で動作の結果を表す必要があるからです。具体的にいえば、日本語で「買った」と言えば、モノを手に入れていることまで含意しますが、中国語の“买了”は、手に入れたとは限りません。また、“看了”は見ようとしたことは表せますが、見ようとしたモノが認知できたことまでは述べていません。確実に目にしたことをいうには、結果補語にあたる“见”(自然に認識される)や“到”(努力してなんとか認識される、取得)をつけた“看见”や“看到”という表現を使う必要があります。

OK

2

 動詞“找”「探す」に、目的の達成を表す結果補語“到”をつけた“找到”は、「探して」その結果「そのモノにたどりつく」という意味になり、日本語では「見つける」と訳されます。

OK