願望を表す助動詞“想”、意志・義務を表す助動詞“要” [#1]
助動詞は動詞の前に置く。否定形は助動詞の前に“不”を置く。
肯定:“想/要”+動詞
否定:“不想” +動詞
否定:“不想” +動詞
例文
CD128
A:你想看什么电影?[#2]
B:我想看《你的名字。》。
あなたは何の映画を見たいですか?
私は『君の名は。』を見たいです。
A:你要喝咖啡吗?
B:我不想喝。
あなたはコーヒーを飲みたいですか?
私は飲みたくないです。
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“要”は行為実現に向けた強い意志を表し、すでに実現に向けて計画を立てている場合に使います。一方、“想”は「~したいなあ」という願望の域を出ず、気持ちはあるものの、実現に向けて行動するかどうかはまだ決めていないときに用います。この違いは、よく共起する副詞の違いにも表れます。“要”は“一定”(きっと、絶対に)といった副詞とよく共起し(例:我一定要去。私は絶対に行く)、“想”は、願望の度合いを示す“很”(とても)などの程度副詞とよく共起します(例:我很想去。私はとても行きたい)。
“要”は明らかな目的や目標がすでにある場合に用いられるので、たとえば、タクシーの運転手が、客に“您要去哪里?”(どこに行きますか)と行先を尋ねたり、レストランの従業員が、“您要吃点儿什么?”(何を食べますか)と尋ねる際にも“要”はよく使用されます。
なお、“要”を用いた[不要+動詞]は主に二人称代名詞を主語にして、「~するな」という禁止を表す命令文で使われます(例:你不要去。行くな)。「~したくない」という意味を表すときは、[“不想”+動詞]を使いましょう。