外国語教育ワークショップ「プチITを利用した外国語教育の実践」

いつ:
2014/07/26 @ 4:00 AM – 9:00 AM
2014-07-26T04:00:00+00:00
2014-07-26T09:00:00+00:00
どこで:
関西大学 千里山キャンパス以文館4Fセミナースペース
日本
大阪府吹田市千里山東3丁目10 以文館
料金:
無料、参加登録が必要

外国語教育ワークショップ「プチITを利用した外国語教育の実践」

日時:7月26日(土)13時~18時(終了いたしました
場所:関西大学千里山キャンパス・以文館4Fセミナースペース
対象者:大学教員・高校教員・学生をはじめ、一般の方でも外国語学習に興味のある方であればどなたでも参加可能です。
参加費無料、事前登録必要(当日参加も席が空いていれば受け付けます)
参加登録人数106名

ワークショップ報告ページ

掲示用ポスター
workshop2014poster

ワークショップ開催主旨

 e-Learning、LMS、アクティブラーニング……名称と実態がなかなか結びつかない外国語教育におけるIT利用。このワークショップでは、そういった難しい話はさておき、教室には教員が持ち込んだiPad、iPhone、コンピュータが1台だけある、あるいは授業の準備段階でのみコンピュータを利用することができるといった環境下でのITの利用方法について考える。さらには授業で利用する教育資源をいかに蓄積し、共有するか、また一つの素材をいかに多角的に利用するかといった視点について具体的な実践を通して、活用方法を考える場としたい。

プログラム:時間は当日の進行状況によっては多少前後することがあります。

12:30~13:00
受付

13:00~13:05 
趣旨説明

講演
13:05~13:45(40分・質疑応答含む)
内田慶市(関西大学)「外国語教育におけるICT利用は有効か?」

ワークショップ:
13:45~14:15(30分)
氷野善寛(関西大学)「Webを利用した中国語教育—サジェスト型中国語オンライン辞書とコンテンツデータベース」

 中国語教育と学習に関するあらゆることをまとめたウェブページをつくることができないかを考え複数の方向からアプローチをしています。ひとつは「みんなの教材」のような教員が一緒になって、学習教材や素材、教案などを集めたサイトの作成で、もうひとつが学習者向けの中国語辞書の作成になります。本ワークショップでは開発中のこの2つのシステムについて紹介を通じて体験していただければと考えております。

14:15~14:55(40分)
清原文代(大阪府立大学)「音声付き教材を作る—Quizlet、EPUBなどを例に—」

 Quizletとは音声付きの単語カードセットを作成できるWebサービスである。音声付きカードの他、音声を聞き取って入力する練習、マッチングゲーム、自動生成のテストなどの機能がある。カードセットは無料アカウントを取得することで可能であり、カードの両面に表示する単語と訳語を入力するだけで上記の機能を持つカードセットを作成できる。
EPUBとは電子書籍の規格で、Google、Apple等が採用し、実質的に電子書籍の世界標準と言える。2011年に策定されたEPUB3では、音声や動画を内包することができ、更に音声の再生に同期してテキストがハイライト表示されるメディアオーバーレイにも対応し、音声付き外国語学習教材をEPUBで作成することが可能になった。

14:55~15:05 休憩(10分)
15:05~15:35(30分)
神谷健一(大阪工業大学)「Phrase Reading Worksheet」

 Phrase Reading Worksheetは縦方向に折って使うことで複数の学習方法から学習者に合った方法を選ばせることができる教材であり、作成ツールを使うと任意のテキストから容易に作成できる。今般、新たに中国語用のツールを開発した。英語用のツールと比べると機能面では改善の余地があるが、3つ折りで原文・ピンイン表記・訳文を並べたレイアウトを作成することができる点は中国語教育の現場でも有効に活用していただけるのではないだろうか。

15:35~16:15(40分)
中西千香(愛知県立大学)「レアリアを利用した授業の具体案」

 外国語教育の中で用いられる、その国の人が実際の生活の中で目に触れる実物資料をレアリアと言う。外国語教育にこれらを如何にとりいれるか考えることは、外国語学習を実践的なものにし、相手の国を理解することができ、非常に重要である。レアリアは、街の看板やスーパーのチラシ、新聞雑誌、さらにはHPやアプリまでその範囲は広い。
本ワークショップでは、レアリアを紹介しながら実際の授業の場でどのように使用可能かについて実践例を紹介し、参加者と考えていきたい。

16:15~16:45(30分)
紅粉芳惠(京都産業大学) 「YouTubeを使った字幕作成と授業デザイン:インタビュー動画の利用」

 中国語の文章を読んで、訳すだけではつまらない!ということで、今年度の講読クラスでは、インタビュー動画に字幕を付けてみようという取り組みをしている。一般に字幕は1行に14文字、1秒間に4文字というルールがあり、インタビュイーに適した語彙や言葉遣いを工夫しなければならないため、中国語力だけでなく、日本語力も必要となる。YouTube上の動画のタイムラインをチェックして、グループで推敲した字幕をアップするまでの学生の活動を報告する。

16:45~17:15(30分)
干野真一(新潟大学)「中国語CMを利用した教授法について」

 本報告では中国語のCMを活用した教授法を提案する。その利点は、次の3点に集約されると考える。1.音声と映像によるため印象に残りやすい。2.生きた言語表現に実際の速度で触れられる。3.短い所要時間で、有意義な気分転換となる。総じて、中国語を学ぶ上で言語習得と並んで不可欠な、言語文化への理解の助けとすることが可能である。報告では多角的な活用法について紹介する。

17:15~17:55(40分)
樋口拓弥、氷野善寛「Yubiquitous Text & データセットの利用」

 “Yubiquitous Text” は無料のiPad/iPhoneアプリで、授業中に教室内でCDやDVDプレーヤーの代りに使うことができます。普通のプレーヤーにあるような再生・停止といった機能以外にも、本文のタッチした部分から自由に再生することができ、復唱練習やシャドーイングに適した再生モード、テレビやプロジェクターなどにビデオやスクリプトを表示する機能などiPadならではの便利な機能も備えています。

17:55~18:00
閉会

主催
「中国語教育におけるワンコンテンツ・マルチユースに基づく実践的教材共有のモデル化」(課題番号:25370665)

共催
「EPUB(電子書籍)による音声入り外国語教材の開発と検証」(課題番号:25370642)
「中国語教育におけるレアリアの効果的活用」(課題番号:25370639)
「中国語教育におけるビックデータ構築の基礎研究」(関西大学若手研究者育成経費)

協賛:アジア文化研究センター
後援:漢字文献情報処理研究会
後援:公益財団法人国際文化フォーラム

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中国語学習ジャーナル編集チーム

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投稿者プロフィール

『中国語学習ジャーナル』の編集チームは氷野善寛・紅粉芳惠・服部浩之・清原文代で構成されています。

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