中国語の方位の言い方は、日本語や英語とは違います。日本語や英語では「北西の風」とか、「ノースウエスト航空」と言いますが、中国語だと“西北风”“西北航空公司”となります。同様に、「北東」「南西」「南東」は、中国語では“东北”“西南”“东南”となります。つまり、日本語や英語では「南北」を軸にとらえているのに対し、中国語では「東西」を軸としているということです。ただ、日本語でも「西南の役」とか「東北地方」「東南アジア」と言いますから、本来は中国語と同じであったようです。これも中国を中心とする東アジア文化と、欧米文化の違いの一つの表れということができるでしょう。